永田守弘先生、ありがとうございました。

記事公開日 2020年4月22日

文芸評論家の永田守弘先生が逝去されました。
享年87歳。以前から体調を崩されていることは存じていましたが、本当に残念でなりません。
私が官能作家を目指して、サンスポ主催の官能小説講座に通い始めたのが2008年。その時の講師のお一人が永田先生でした。
常に温厚で「頑張りなさい。書きなさい」と励まして下さり、デビュー後も、新刊を送らせて頂くたび、決して否定的なことは言わず、穏やかに公平に、温かな言葉をかけて下さいました。
拙著のご紹介や書評でも、大変お世話になりました。

永田先生が作家の嗜好や作品に対して、ネガティブな言葉や意見をおっしゃったことは一度もありません。年間300冊もの官能小説を読まれ、書評の他、ご自身でも「日本の官能小説」「教養としての官能小説案内」などのご著書も多数出されていて、心から官能小説を愛している方なのだと感じます。
永田先生のご著書の一冊「官能小説用語表現辞典」はバイブル的存在です。

心からの感謝、そして謹んでご冥福をお祈りいたします。

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