☆合唱組曲 チコタン☆

記事公開日 2013年3月25日

小学校時代、合唱団に入っていた私にとって、
歌はいつも身近なものでした。
小学生ですから、夢や希望、冒険、自然、
家族の絆、友情、命をテーマにしたものが多いのですが、
交通事故のニュースを見るたび思い出すのが、
「チコタン ぼくのおよめさん」という歌です。
有名な歌ですから、ご存じの方も多いと思います。
5章から成る組曲は、
「ぼく」がチコタンいう女の子を好きになる場面から始まります。
軽快なリズムと関西弁で綴られる「ぼく」の心は、
とても素直に初恋の喜びと戸惑いを歌います。
「ぼく」はチコタンにプロポーズをしますが、
家が魚屋だったため、魚の嫌いなチコタンにフラれてしまいます。
でも、彼に朗報が入りました。
チコタンは、エビ、カニ、タコが好きなのです。
ならば、チコタンの好きなものだけ売ると提案します。
チコタンは「ぼく」のプロポーズをOKしてくれました。
そして、日本一の魚屋になろうと決めました。
ところが、チコタンはダンプに撥ねられて死んでしまうのです。
横断歩道で黄色い旗を握ったまま。
花に囲まれ、写真の中で笑うチコタンに
ぼくは「笑うな」と叫びます。
「チコタン殺したの誰や!」と悲痛な叫びで歌は幕を閉じます。
とても衝撃的な歌でした。
かなり昔の歌なのですが、もし可能ならば皆さんに聴いてほしい一曲です。

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